‣ 会社名: ToastPlanet(起業予定)
‣ 創業者: 内田吉彦、鍵岡英麗佳
‣ 会社のミッション: 自分の冒険を楽しめる人を増やす
‣ チーム人数: 2名+1匹
目指したのは、「リラックスして自分の心の声を聞き、書くことができる、自分だけの空間」。
アプリデベロッパのToastPlanet代表、内田吉彦さんは、ずっと理想の日記アプリを探していたと言います。かつて会社員としてプログラミング教育のチューターをしていた内田さんは、趣味としてアプリ開発をはじめ、試行錯誤を重ねて最初のアプリ「引き出し日記」を2021年2月16日にApp Storeでリリースしました。
「自分が欲しい日記アプリを考えてみた時に、1日の最後にまとめて書くのではなく、その時々で感じたありのままの思いを残せるものが欲しいと思いました。その一つの手段としてソーシャルネットワークがありますが、どうしても他人の目が気になってしまい、自分の思考に制御がかかってしまうと感じます。また、気を抜くと目まぐるしい情報が入ってくる構造になっており、便利な面もありますが、自分の心の声を聞くにはもう少し静かな場所が必要でした」

内田さんが意図した通り、「引き出し日記」では、まとまった文章にする必要はなく、ふと胸に去来した思いや思索の断片をメモするように記入できます。また、誰かに共有したり、ソーシャルネットワークにつないだりするような機能はなく、まさにノイズのない自分だけの空間として思いを記すことができるのです。

ユーザーの生活に寄り添う アプリになるために
数ある日記アプリの中からユーザーに選んでもらい、末永く使ってもらうためには、「軸をぶらさないこと」が大切と内田さんは説明します。
「『引き出し日記』のコアな体験は、“気軽に書ける”ことであり、直感的に使えるためのシンプルな動線とデザインです。ユーザーが増えれば増えるほど要望も増えますが、常にアプリのコアな体験は何かを考え続け、軸をぶらさないことを心がけています。また、プライバシーを重視しているため、運営側で日記データを保持せず、端末内のローカルデータベース、ユーザーだけがコントロールできる範囲にデータが保存される構造にしています」

そして、ユーザーからのフィードバックを参考にして「引き出し日記」のアップデートに活かしていると内田さん。ユーザーレビュー見るたびに「自分たちのアプリがみなさんの生活の一部になっている」と実感し、小躍りしてしまうくらいうれしいと話します。
開発チームは夫婦+ネコ
ToastPlanetの開発体制は、エンジニアである内田さんと、妻でデザイナーの鍵岡英麗佳さんの夫婦2人。加えて、愛猫の「もねる」が、主に癒し担当として活躍してくれていると言います。チームで日頃から思いついたことを共有し、コアとなるアイデアを話しながら形にしていくそうです。これまで「引き出し日記」のほかにも、年表形式で思い出を記すことができる「Baumy」やToDoアプリ「RiverTodo」といったアプリもリリースしています。
開発において2人が常に心がけているのは「体験をひと言で説明できるような、シンプルなアプリにする」こと。だからこそ、「引き出し日記」しかり、簡潔な機能と操作性で、ささやかに日常を支えてくれるようなアプリが生み出されているのでしょう。

「作り上げる過程はとても楽しいです。特に、新しいアプリのアイデアを膨らませている時間はワクワクします。仕事中だけではなく、自分たちの日常生活の中にもヒントがあったりして、新しいことに挑戦したり、新しい場所に行ってみた経験がアプリのアイデアにつながる時は面白いです。
お互いの要求レベルが高く、苦労する時もあります。ただ、試行錯誤して本当に良いものができた時は思いっきり褒めてもらい、開発スピードも一段上がるので達成感があります」
より良いアプリを目指して
「引き出し日記」の今後については、シンプルさを保ちながらも、長く使ってくれているユーザーがさらに楽しめるような新機能を考えていると語ります。その他にも、「人生という冒険をもっと楽しめるようなアプリを作っていきたい」と今後の抱負を教えてくれました。アプリ開発を志す人や同志に向けては、以下のようなエールを送ります。
「App Storeを開いてみると、すでにたくさんの魅力的なアプリがあり、自分が作る必要はもうないのではないかと思うこともあるかもしれません。でも、一つでも自分なりのアイデアがあれば、試してみる価値はあるのではないでしょうか。人の数だけアプリがあり、自分が欲しいと思うものを、同じように欲しいと思ってくれる人がきっといるはずです。また、リリースするまでは特に大変ですが、リリースさえしてしまえば、あとはアップデートするだけです。自分の納得いく完成度になるまで、何度でも改良すれば良いのですから」